治療を開始する前に
まずはカウンセリング
近年インプラントの技術が進歩してきたとはいえ、手術を必要とする治療法ということは変わりません。そのため、治療に入る前に入念な検査やカウンセリングが必要です。
まず、カウンセリングですが、今の歯の状況を詳しく伝え、どのような状態を自分が望んでいるのかを明確にしておきましょう。ここではっきりといっていなかったがために、治療後にこんなはずではなかったと後悔することもありえます。また、現在の健康状態やアレルギーの有無、タバコや酒などの嗜好品をたしなむかどうかも、このときに伝えておくことが重要です。もし、服用中の薬があるような場合は、薬を直接持って行くのがベストといえます。
様々な基礎検査
カウンセリングが終わると次は基礎検査です。基礎検査はまず口腔内検査によって残された歯の状態や歯並びなどを診察します。さらに、歯を失った患者さんの多くは歯周病を発症していることが多いため、歯周ポケットの診察もおこなわれます。もしここで歯周病が発見された場合は、インプラントを埋め込んでも抜け落ちる危険があるため、歯周病の治療を優先することになります。
続いてCTスキャンやレントゲンによって、インプラントを埋め込むための骨の状態をチェックします。この検査がインプラントを埋め込む本数や場所などの基本となるため、慎重に時間をかけておこなわれます。また歯科医によっては、インプラント効果を最大限に引き出すために歯形を取って噛み合わせを調べることや、より患者に分かりやすいように仕上がり状態を模型で見せてくれることもあるようです。
治療方針の決定
カウンセリングや基礎検査が終わると、その結果をもとに最適な治療方針を決定します。この時点で、埋め込むインプラントの本数やサイズ、打ち込む方向、おおよその治療期間など、これから開始される治療の全てが決定するので、疑問があれば必ず聞いておくことが大切です。医師は患者の質問に答え、希望に添った治療をおこなう義務があるので、もしも質問に対する答えをはぐらかすようであれば、そんな歯科医には通わず別の歯科医へ通ったほうが良いでしょう。また、治療方針が決定すれば治療にかかる費用の見積もりも可能なので、治療を開始する前にあらかじめ確認しておきましょう。
そして、治療方針や費用に納得すれば同意書にサインして、治療の開始です。同意書の作成は患者が治療法に納得したということだけでなく、医師と患者のコミュニケーションがしっかりとなされている証拠ともなります。
