歯の基礎知識
歯の役割は様々
歯の最も大切な役割といえば、もちろん物を噛み砕くことです。物を噛むことで大きな物や堅い物でも体内に取り入れることができ、消化や栄養の吸収を助ける働きをします。また、きれいな発音にも歯は欠かせません。歯が抜けてしまうと、空気が漏れてしまい発音がおかしくなってしまうのです。さらに、歯は体の多くの部分の健康に関係しています。噛み合わせが悪くなるだけでも、肩こりや頭痛、背骨のゆがみなど、一見すると全く関係のないように思える部分にまで、影響を及ぼすのです。
しかし、我々人間は技術の進歩により、歯を失ってもインプラントなどによって治療することができます。歯並びや噛み合わせも治療によりきれいに治すことが可能です。そのため、歯のありがたさを忘れてしまってはいないでしょうか。治療できるとはいえ、やはり自分の歯を良く知り、健康に保つ努力は怠ってはいけません。ここからは、そんな我々の生活に無くてはならない歯の秘密ついて、紹介していきます。
歯の材質は?
歯はエナメル質、象牙質、セメント質からなり、中心には歯髄という神経や毛細血管が集中している組織が存在します。エナメル質は歯冠の表面部分を覆う人間の体のなかで最も堅い組織で、通常目に見えている部分は全てこのエナメル質です。また、エナメル質には神経が通っていないため、虫歯になったとしても痛みは感じません。そのため虫歯の進行に気づかないことも多く、痛みを感じる頃には、エナメル質の部分は溶かされ象牙質まで進行してしまっているのです。象牙質はエナメル質と比べると柔らかいため、虫歯が象牙質に達すると急速に進行し、治療をおこたると歯を失う原因ともなります。なお、エナメル質には再生能力が無いため、一度欠けてしまったり、虫歯になってしまったりすると、もう元に戻ることはありません。
乳歯と永久歯
人間の歯は生後3〜6ヶ月頃から生え始め、3才になる頃には計20本の乳歯が生えそろいます。乳歯は永久歯と比べエナメル質や象牙質の厚みが薄く、組織も柔らかいため虫歯になるとあっという間に進行するので注意が必要です。乳歯はそのうち抜けてしまうため虫歯になっても影響は無いよう思えるかもしれませんが、虫歯が悪化して早い段階で乳歯が抜けてしまうと、その後に生えてくる永久歯の歯並びが悪くなってしまうのです。
永久歯は6才頃から乳歯に代わって生え始め、6年程度かけて上下合わせて32本(親知らずを含めない場合は28本)の歯と入れ替わります。また、まれに一部の永久歯が生えず、乳歯が抜けずに残ってしまう場合があります。残った乳歯はそのうち抜け落ちるため問題ないのですが、永久歯は生えてこないため、周囲の歯が内側へ寄ってしまい歯並びや噛み合わせが悪くなる原因となります。こういった場合は、早めに歯科医で治療してもらいましょう。
